
ポートレート撮影はリズムである。モデルが表情やポーズを決めるタイミングと、カメラマンがシャッターを切るタイミング。双方がシンクロして、初めて一枚の画が成立する。それは阿吽の呼吸であり、無言の会話でもある。喩えるなら音楽のジャムセッション。バンド経験のある方ならピンと来ると思うが、ベーシストとギタリストがアドリブで探りあいながらブルースを奏でていく。その様子に似ている。
だが、モデルによっては独自のタイム感を崩そうとせず、カメラマンの方が一方的に合わせなければならなくなるコもいる。今年の新人では「BOMEX レースクイーン」の江田めぐみ。彼女がそのタイプだった。
大抵の場合、最初の2、3カットでお互いがリズムを掴み、以後、そのテンポで撮影が進んでいく。しかし、ギタリスト江田めぐみの場合は、その意識が全くないのか、自分のタイミングでポーズを変える。しかも、ゆっくりと……。
「おいおい、合わせる気ねーのか!」「倍テンポでやらせてくれよ!」内心イラッとしながら、つまづくようにシャッターを切る。セッションプレイが出来ないタイプだな・・・矢沢のファーストインプレッションはそれが全てだった。
PHOTO/TAKANORI YAZAWA
↑スローテンポなギタリスト時代(開幕戦時)
その1か月半後、GT第3戦で再び撮影。2度目のセッションということもあり、こちらが全て合わせる心積もりで撮影に挑んだ。ところが!?
↑セッションができるようになったギタリスト江田(第3戦時)
先回よりも格段にポーズを変えるタイミングが早い。しかも、確実にテンポを合わせようという意識がある。「おお! リズムを合わせられるようになったじゃねーか!」しかも、ポージングと表情のバリエーションが格段に増えている。「そこで谷間を見せるか!?」「そんなに腋の下を無防備に見せちゃダメだぜ!」江田めぐみからブルースが聞こえてきた瞬間である。
うれしくなった矢沢は、意地悪なくらいアングルを変えてみる。しかし、アドリブ力を身につけた彼女は難なくついて来る。小柄でかわいらいしキャラクターを逆手にとった表情作りは、まるでギャップに食いつく男ゴコロをまるで弄んでいるかのよう。相手を斜めから見下ろして見たり、口を半開きにしてみたり……。さらにそこに指先を運ぶ仕草は求められているものが何かを分かっているからこそ成せる業。
嗚呼……江田めぐみは気絶するほど悩ましい。
RQジャーナリスト 矢沢隆則
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