PHOTO/TAKANORI YAZAWA
林杏菜を最初に撮影したのは、09年1月に開催された「東京オートサロン」だった(写真上)。世界最大級のカスタムカーの祭典として名高いこのイベントは、前年のレースクイーンを含むコンパニオンが200人以上集う女の子の祭典でもある。その中において彼女は、既にレースクイーン経験のあるコと並んでも遜色ないヴィジュアルを有しているばかりか、誰よりも目の奥が輝いて見えた。なぜなのか!?
解せなかった彼女の輝きは、2ヵ月半後にサーキットデビューという形で私に回答を与えてくれた。聞けばイベントコンパニオンとして活動しているうち、クルマ系のイベントにも出るようになり、レースクイーンに強い興味を抱くようになったとか。1月の「東京オートサロン」は既にサーキットデビューを前提としていたようで、目の奥の輝きはそれ故だったようだ。
憧れのレースクイーンコスチュームに身を包んだ彼女は、生き生きとした表情で取材カメラの前でポーズを取る。表情も含めて荒削りなところ満載だが、コスチューム姿でサーキットに立てている今を存分に楽しんでいる様子。それを取材できている矢沢もまた嬉しかった。なぜなら、純粋にレースクイーンをやることに喜びを感じているコに出会う機会が激減していたからだ。
レースクイーンのステイタスはこの10年で激変した。「選ばれし美女」「高嶺の花」などと呼ばれたのは遙か昔の話。不況とともに低迷を続ける中、そんな時にこそ強いアゲ嬢やAV嬢が急激にレベルアップ。マスコミはこぞって風俗嬢を持て囃し、レースクイーンの注目度は奪われつつある。
このような現状が影響してか、レースクイーンをやっているコの多くは、芸能に進む前の布石としてやっているか、業界特有の生ぬるさに居心地の良さを感じ根を張っているか、はたまた、純粋にレースが好きでやっているかの三者に大別される。モチベーションの在り処は自由だが、打算や惰性でやっている娘の意識の低さに辟易することが多いのも確か。
そんな時に出会ったのが林杏菜だった。彼女には、今のレースクイーンたちが失っている「レースクイーンをやれることの喜び」がある。そのモチベーションを失わない限り、彼女は今後も輝き続けるだろう。皆もサーキットに行けば、すぐさまその魅力に気が付くはずだ。
RQジャーナリスト 矢沢隆則
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