Qブロファンの皆さまコンニチワ。夜中にちっちゃいコップで飲むビールにささやかな幸せを感じてしまうヤスギです。皆さんのちっちゃい幸せな何ですか?
さて。
今回のQコスチェックは「KEIHIN Blue Beauties」。
チューブトップにベルト付きショートジャケット、そしてローライズのパンツに厚底ブーツ、というコーディネートです。
上品です。白と青のコントラストも軽やか。雨のサーキットでも爽やかな風を感じさせてくれそうです。
PHOTO/FUMITAKA KUSUMI
デザインにしてもベルトマークは今年のトレンド。コンパクトなジャケットは素材もよさそうだし、(ベルトがなければ)普通に街で着られそうなくらいシルエットもキレイ。パンツだって色が黒なら、ひと昔前、一世を風靡した美脚パンツ、「マジパン」(魔法みたいに脚をキレイに見せてくれるパンツ→マジックパンツ→マジパン)で通用するんじゃないかっていうシロモノです。
けれども。
あえて、声を大にして言いたい。
Qコスは「普通に街で着られ」る服であってはいけない!
私は電車に乗れない服が見たい!
それがQコスの神髄てぇもんじゃぁないでしょうか。
しかし、ハイレグあらずんばQコスにあらずという、かつての悪しき伝統を打ち破りつつ、「股上がエグれていなくてもセクシー」を具現化した「KEIHIN」のQコスは、その先のQコスへ、という向上心とみてとれなくもありません。
たとえばパンツのシルエット。
腰まわりはナチュラルなフィット感で妙ないやらしさはゼロです。なのに太ももはピタッとタイトにおさめ、脚のラインをきれいに出している。このカッティングはリアルクローズにも通用する優秀さです。
また、全体がシームレスになっているので、後姿はボディスーツのようにスッキリしています。そのためヒップから足首に向かうラインはうっとりするほどセクシーです。
さらに、胸下でベルトを締めるデザインは、胸のボリュームを整えてキレイに出す効果があります。このへんも「ちゃんと考えてるなぁ」と思うわけです。
肌の露出はそれほど多いわけでもないのに、なんだかドキッ☆とさせられるQコス、その点ではかなり好印象、といえましょう。
夏にはジャケットを脱ぐそうですが、そうするとさらにボトムとのバランスがまずくなるんじゃないかと心配です。
老婆心で言わせていただくならい、上半身のコーディネートはそのままで、ボトムをミニスカかショーパンにチェンジするのがいいんじゃないかと。
それが叶わぬ夢ならば、せめてミドル丈の厚底ブーツを普通のヒールに変えてください。ヤスギからのささやかなお願いです。
(構成/KUMIKO YANABA)